WORD

＜技術学院（アビリオン）＞

魔力を持たない子供が教育をうける機関で
国ごとに複数ある。
子供たちはまず「何になりたいのか」「何の素質をもっているのか」を
調べられそれに応じて該当するアビリオンに割り振られる。
卒業まではそれぞれのアビリオンによるのでバラバラであるが
就職先は多い。
またアビリオンは魔力持ちであっても入学が可能である。
その為、生来魔力が低くレガリオンではついていけない
子供がアビリオンへ行くことは珍しいことではない。

＜アレイア＞

イーグルとレイヴンの間に存在する砂漠を
移動しながら暮らしている一族。
「砂の民」と呼ばれ、褐色の肌を持ち、毛髪は白か黒である。
過酷な環境で暮らしているためか
アレイアの女性にはたくましく、男勝りな性格が多い。

＜イーグル‘魔機械の国‘＞

「鷲」の名をもつ大陸西の大国でアルメリア達が暮らしている国でもある。
気候は比較的温暖で、機械と魔法を組み合わせた技術の研究が盛ん。
大昔にあらゆる民族が集まりできた国であることから
雑多であり、他国特有の名を受け継いでいる者も少なくない。
王制であり、現在は王の他に後継ぎの王子が一人いる。

＜カフェ・ローレル＞

アルメリアの住む町にあるケーキ屋。キリエのバイト先でもある。
店主であるショウの作るケーキは絶品で
その場で食べていけるようにと店はカフェ形式となっている。
ほんわりしたショウとキリエの美貌を目当てに最近女性客が急増中。

＜クレイン‘武の国‘＞

「鶴」の名を持つ東の島国。
他国との交流を極力避け続けてきたため
独自の文化や名称が発展したという。
国民の九割が魔力を持たない人間であり、
どちらかといえば武術に長ける。
閉鎖的であるためイーグルやレイヴンからは内部情勢を知る由もない。

＜帝都　ナーガラージャ＞

かつて存在した龍族の国。

龍は国を一つしか持たず全てがその国で暮らしていた。

龍帝ラウオルフィアを玉座に置き大戦に敗北するまで繁栄していたとされる。

帝都の詳細な場所はどの書物にも記されておらず、今となっては実在したかすらも疑問視されだしている。

＜人龍大戦（じんりゅうたいせん）＞

古代にあったとされる人と龍の大戦。
歴史上では戦いを仕掛けたのは龍であり、
その後両者は種の生き残りを賭けて争うこととなった。
大戦は人間の勝利によって終結し現在にいたる。

＜ニーベルング＞

龍王国復興の為に龍が探し求めている「何か」。
人物なのか物なのか一切不明であるが、
手に入れた者は大いなる力を得ると噂されている。

＜花の都フラン＞

アルメリアが住む町。

花に満ち溢れる美しい町とされている。
都会とは言い難いが魔導学院がある為若者が多くにぎわいのある温かい町である。

＜ファング＞

正式名称は「ラウオルフィアの牙」。
自身の魂にさらに龍の魂を持つ者たちの総称。
龍の魂が目覚めると自我を失い、
龍に意識を呑まれニーベルングを探し求める。
また大戦の憎悪から人間を襲うこともある。
強い心の持ち主は龍に打ち勝ち自分を取り戻すことができるが
それは中々容易にはいかない。
魔導学院では龍の魂に選ばれファングとなるのは　
龍の魂という大容量のデータを抱えることができるキャパシティを持つ者であり
その中でも魔導師だけが取りつかれると結論づけた。

＜魔導師＞

魔力を持ち、魔法を操る者たちは魔導師またはマジッカーと呼ばれる。
イーグルでは人口の約5割が魔導師であり
魔法大国であるレイヴンは人口の約8割が魔導師であるという。
魔力を持つか持たぬかは本人の素質によるため原則遺伝しない。
彼らは魔法という特殊な力を操れる一方、
手先が不器用でありその程度は魔力の高さに比例するといわれる。
魔導師の中には医療関係に職を持つ者もいるがその特性故外科医になれるものはほぼいない。
魔力なしの人間と魔導師は互いにできることとできないことを
補って暮らしているようだ。

＜龍（りゅう）＞

龍帝ラウオルフィアが率いる長命な種族。
人に近い容姿を持ち、人よりも頭がよく力も上であった。
彼らは雨のほとんど降らない地域に暮らしていたとされる。
太古の昔に滅亡し、記録もあまり残っていないことから謎も多いが
特徴的なのは男性しかいないことである。
しかしこれは人間が容姿から判断したものなので真実は明らかでない。
また感情の起伏に乏しいものがほとんどであったとされ
このことが魔力の高さと感情の起伏との関係が研究される原因にもなった。

何故龍と呼ばれだしたのかはさだかではないが

一説には龍帝ラウオルフィアの容貌を見た人間が『まるで龍が人間に化けたようだ』と言ったことが

始まりであったとされる。

＜レイヴン‘魔導の国‘＞

「鴉」の名を持ち、イーグルの東の砂漠を超えた場所に存在する魔法王国。
魔力持ちの人口が三国でもっとも多く
魔力を使った設備が豊富である。
気候は中心部は温暖であるが地域によって温度差が激しい。
イーグルとは仲が悪く、戦争の歴史を持つ。

＜魔導学院（レガリオン）＞

魔力を持った子供を三年にわたり育成する教育施設。
イーグルとレイヴンに置かれており、
イーグルでは一校だけであるがレイヴンには複数ある。
基本的な魔法の理論から実戦的な訓練まで幅広く行い
子供たちの就職先としては研究や国の宮廷魔導師が多い。

最初に龍族から魔力を抽出したのは学院の創設者だった為

学院は今も龍族復活を危険視し復讐されることを恐れている。